■姉妹と学校

ブロンテ姉妹と学校の係わり合いは深いものでした。姉マリアとエリザベスの死は、学校の劣悪環境が原因であり、『ジェイン・エア』のローウッド寄宿学校として描かれています。また、シャーロットは学校で生涯の友人を見つけました。さらに、シャーロットとエミリは、学校で教師の経験もしていますし、失敗に終ったもののハワースで学校経営を行おうとさえしました。ここでは、ロウ・ヘッドとロー・ヒルを紹介します。

ロウ・ヘッドは、マーガレット・ウラー女史が経営する寄宿学校で、シャーロットは1831年に入学し、ここで生涯の友人エレン・ナッシーとメアリ・テイラーに出会いました。さらにシャーロットは1835年からは教師としてロウ・ヘッドで働きました。その後エミリとアンもロウ・ヘッドに入学しました。建物の壁には、プラークがあり、姉妹がここで一時期生活をしていたことが記されています。また、学校は自然に囲まれています。

 
ロウ・ヘッドの外観(1)。
 
ロウ・ヘッドの外観(2)。
 
ロウ・ヘッドの壁にあるプラーク。姉妹がこの学校に通っていたことが記されています。
 
ロウ・ヘッド周辺の様子。自然に囲まれていることがわかります。
ロー・ヒルは、1838年に、エミリが音楽の教師として赴任した学校です。エミリは、ハワースを離れて暮らすことはできずに、半年で教師を辞めて、ハワースに戻ってきてしまいました。
 
ロー・ヒルの外観。
 
ロー・ヒルにあるプラーク。半年間、エミリがここで教鞭を執っていた旨が記されています。